2014年11月17日月曜日

輸入ビールとライン拡張

前回LCBOの話をしましたが、トロントではビールがたくさんあります。500mlで2ドルから3ドル程度と言うことで、値段的には日本と同じです。国産ビールと思われるMolson CanadianやLabatt Blueはもとより、輸入ビールが多い印象。もちろん日本のビールもあります。

考えてみると、日本ではあまり輸入ビールが多いという印象がありません。もちろんバドワイザーとかハイネケンとか買おうと思えば買えますが、例えばコンビニの棚にたくさんならぶビールを見ても、結局作っているのは国内4社、の気がします。

カナダでも日本でもビールが沢山売っているのに、一方は国内企業の商品が中心で、一方は輸入ビールも含めたラインナップになっている。さて、ここからマーケティングとしては何を考えられるでしょうか。

輸入と言えば、すぐに思い付くのは関税でしょう。ただ値段を比較してみると、ハイネケンなどの値段はほとんど同じです(むしろ、たぶんカナダの方が高い)。実際調べてみると、どうも日本でもビールに関しては関税がかなり低い模様。


とすれば、日本は市場規模に魅力がなく参入する必要もないか、あるいは参入したくてもその他の要因で参入しにくい、といったことが考えられます。この点で思うのは、もはや鶏と卵ですが、日本メーカーのビールのラインナップの豊富さです。ここまでたくさんのラインナップを揃えているのはすごい。カナダの国内メーカーといえども、お店で売っているのは1ブランドか、せいぜいもう少しという感じがあります(作ってはいるのかもしれないけれど)。

お店で見たときには沢山ビールがあるなというだけですが、誰が作っているのかなと考えると、いろいろ違いが見えてきます。今回だと、数社で沢山の商品を供給している市場と、沢山の企業が一種類ずつ商品を供給している市場。企業では製品ラインが増えてくると、その整理統合が行われます。集中が大事だとも言われる。けれども、市場が複数のラインナップを求めているのに集中をしてしまうと、他のラインナップは他社で占められることになります。戦略の立てどころです。