2018年4月16日月曜日

グランピングとSNS

こんばんは。今年度からゼミの新メンバーになりました、丹羽です。初投稿ということで緊張しています。今回は『グランピング』について触れていきたいと思います。グランピングとは、グラマラスとキャンピングを合わせた造語で、平たい話が『あらゆるサービスの付いたキャンプ』です。食材をグランピング運営サイドが用意してくれ、利用者は手ぶらで参加出来たり、ホテルの一室のような贅沢なテントが準備されていたりと、まさに至れり尽くせりです。

 しかし、そんな中で少し違和感のあるプランもいくつかありました。例えば都会のビルの屋上に会場を設置していたり、あるいは宿泊プランが用意されていなかったりと一般にキャンプというとイメージされる要素がいくつか欠けている様でした。
 そうした違いは、どうやらターゲットにしている年齢層、人物像の違いから来るようです。各グランピング企画会社のサイトを覗いてみると、各社のSNSアカウントのリンクが添えられていることがあるのですが、都心型、非宿泊型のグランピング企画を持つ会社のアカウントは「Facebook」か「Instagram」しかありませんでした。というよりも、グランピング企画会社のアカウントはほぼ全てこの2つに集中していました。調べてみると、「日本国内に限ればアクティブユーザー率(登録だけでなく、ログイン、投稿なども行うユーザー率)、登録者数共に1位はTwitter」(Gaiaxより)です。しかし、TwitterにおいてグランピングのPRは数件でした。
 つまり、非宿泊もしくは都心型グランピングのターゲットとなる人々はInstagramやFacebookのユーザーということになります。Instagramのメインユーザーは二、三十代の女性であり、ほぼ全ての年齢層において男性よりも多いです。これは他のSNSには無い特徴です。また、あくまで私見ですが、Instagramのユーザーはインスタ映えという単語が生まれる程度には他人の目を気にして消費行動を行ったり、顕示的消費を行う傾向があるように感じます。
 一方Facebookのユーザーは全年齢にバランスよく分布しており、男女比もほぼ拮抗しています。実際にFacebookを使ってみて感じたことですが、海外のユーザーが圧倒的に他のSNSより多いことから、海外を意識した人々(いわゆる意識の高い人々)が集まっているように感じます。
 Twitterのユーザーは、三十代のユーザーが少ないという点が他と違うところです。また投稿の内容も余暇の内容を見せるようなものから、生活の知恵までとても幅広いように思います。
 これらのユーザー層から考えるに、「都心型かつ非宿泊型のグランピング」のメインターゲットは、二、三十代(特にいわゆるSNS映えを意識する)の人々である、と推察されます。このことから、グランピングに求められていることは自然の中での休息、自然と触れ合うことだけでなく、スイーツやナイトプールように、「贅沢な余暇を消費する自分」を作りあげる意味もあるように感じました。その点ではキャンプと言えど自然の中でする必要はなく、宿泊する理由もないのかも知れません。
ここからは推論に過ぎませんが、 企業はこういった消費者層にアプローチするのみでなく、そういった人々の多いSNSアカウントを持つことで自社のブランドイメージを形成しようとしているのでは、とも考えます。今回でいえば、ラグジュアリーなイメージを付け、そういった客層を呼びこみたいグランピング会社は、たとえ利用者が多くとも、また基本的に無料で広告が出せるとしてもTwitterは利用しない、といった具合です。単に客をより多く呼び込みたいだけならば、Twitter含め複数のSNSを使えば、費用もかからず、閲覧者が増えるのですから、非常に簡単です。しかし、SNSを用いるグランピング企画会社は前述の通りTwitterを利用していません。これはTwitterを使わないことによる利益があると考えられます。そのうちのひとつが自社イメージの形成だと思われます。
 初の分析でしたが、グランピング自体はもちろんですがSNSでどうやら利用者の人間性ごとに『住み分け』が起きていて、それを企業が認識し、ターゲットの絞込みやアプローチに(もしかしたら自社のイメージ形成にも)利用しているようだということが面白いと感じました。
出典
ソーシャルメディアラボGaiax(https://www.google.co.jp/amp/s/gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/amp/)
参考
じゃらん 「流行中!ラグジュアリーな超贅沢キャンプ『グランピング』おすすめ13選」
(https://www.jalan.net/news/article/27767/#bmb=1)
画像
いらすとや「グランピングのイラスト」(https://www.irasutoya.com/2017/10/blog-post_473.html?m=1)